片付け壱番屋の下中です。

今年も速いもので、もう2月半ばに差し掛かりました。3月〜4月にかけてのお引っ越し・新生活シーズンに向けて色々とご準備をされている方も多いのではないでしょうか。

…お住いの不要品や粗大ゴミをまとめて処分しなくてはいけないタイミングは人それぞれ、様々なタイミングよくで訪れるものだなと、日々の仕事でお客様宅におうかがいさせて頂くたびに痛感します。

今回は、過去にご依頼頂いたお仕事で一際、印象深かった事例をご紹介したいと思います。

ご家族の入院に伴う不用品回収

一人暮らしのご家族が心臓のご病気で急遽入院されることになり、早期の退院は難しいとのことで借りていたアパートを引き払うことになったようです。

離れて住んでいるご兄弟の方からのご相談でした。

見積りにお伺いしたところ、「片付けられない」方だったのかな…という印象を受けました。

とにかく、至る所にモノが散乱しており、お部屋を空にするとなると、とてもご家族の方だけで対処できる量ではありません。

見積り時にはご両親も同席して頂きました。

印象深かった、お父様の一言。

「今まで、悪さばかりしてきたからこんなことになるんだ..全く最期まで世話のやける息子だよ」

入院されている息子さん(お部屋の借り主様)にまつわる話を聞かせて頂きながら、なるべくご依頼主様に金銭的・時間的な負担がかからないようなご提案をさせて頂きました。

引渡しが迫っており、とにかくお急ぎだったということもあり、最短の日程で作業日を調整。

作業日当日、ご家族の立会いのもと、当社スタッフ5名で1日かけて全ての不用品・粗大ごみ徹去作業を完了。

あんなにモノで溢れていたお部屋が、もとから何もなかったかのように空っぽに..

仕事とはいえ、いいようの無い寂しさを感じてしまいました。

”ゴミ” と片付けてしまうのは簡単ですが、ひとつひとつの品物にはストーリーがあります。

積もりに積もった”物”が、あたかもそこに元々存在しなかったかのように、消えてしまう。

そんな時に感じる一種の寂しさは、誰しもが日常の中で抱えているのでは…と考えさせられてしまいました。

…閑話休題

後日談、入院されていた当の息子さんは、快方に向かわれていらっしゃったとのこと。

お仕事を通じ、ほんの少しでも関わりを持たせて頂いた身として、こんなに嬉しいニュースはありません。

またどこかのタイミングでお会いできることを願いつつ、

ご家族の幸せを祈念する次第です。

巡り合わせに感謝します!

…様々なご事情を抱えている方より、日々不用品処分のご相談を頂いております。

お客様のお気持ちに常に寄り添うことをモットーに、これからも一人でも多くの方のお役に立ちたいと願ってやみません。

スタッフ一同、感謝の気持ちをこめて。

片付け壱番屋
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